CM批評

正義の見方。アドマンです。「オモシロCM」「ナルホドCM」「カンドウCM」など、琴線に触れたCMに、自由気ままに「おや?まあ!へえ~」します。

野村証券CM「人生100年 GOOD JOB」篇 玉木宏、坂口健太郎、永野芽郁

GOOD JOB !

このCMの影響で「GOOD JOB!」が流行っています。日本語にすると「よくやった!(いい仕事)」。その昔、これを静かに流行らせたのはプロ野球江夏豊だったと思います。阪神から南海にトレードされ、江夏はクローザーに転向しました。江夏は最終回を押さえると「今日はいい仕事した」と言いました。スポーツ選手の言葉というより職人の言葉でした。深く記憶に残っています。約40年前のことです。
それが今は英語になって、サムアップして「GOOD JOB!」。玉木宏の渋い声で、永野芽郁のかわいい仕草で言うから絵になります。

野村証券のコピーは骨を感じます。
「大人になったら夢をみよう。だって人生 100年時代ですから。」
「めざすのは"今"以上の"未来”」
「そのゴールは、次のスタートだ。2020に夢を。2020に力を。」
いいコピーです。レベルが高いクリエーター、プロダクションがやっているのが分かります。野村証券はお金を惜しみなくかけています。いいことです。このレベルのCMをつくれるとこは限られています。野村証券はそれを分かっているのでしょう。

ところで、人生100年と簡単に言っていますが、100歳まで、そう簡単に生きられないのでは・・・。そう思い、調べました。男性の1.3%、女性の6.4%が100歳まで生きられます。(厚生労働省
男は100人にひとりです。たったひとりで、「人生100年時代」は言いすぎです。
ところが、厳密な100歳となると、こうなりますが、下記の表をご覧ください。

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女性でいえば、現在40歳以上の90%以上が80歳以上生きます。約70%が90歳以上、なんと20%は100歳まで生きます。1980年以降生まれの女性5人にひとりが100歳だとすると、人生100年時代に納得します。


「人生100年 GOOD JOB」篇 玉木宏さん、坂口健太郎さん/野村證券CM それ、野村にきいてみよう。